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カテゴリ:月いち食堂( 10 )
月齢
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普段にまして静けさを感じる深夜の帰り道、建物のわずかに残る灯りを見つけながらくたびれた身体と満たされた胃をひきずって歩く。
深海のような夜空に時々姿を見せる満月とその前をせわしなく走る雲に見とれてやっと帰り着いたアパルトマンでは、ほの仄暗く照らされたデジコードの下を秋虫がいっ匹、のんびり這い昇っているところでした。珍しい光景を暫く観察した後、滅多に見れないこのシーンを撮っておこうと急いで家まで駆け上がり、出し忘れのゴミとカメラをわし掴んで戻った時にはもう、その珍客の姿はなかったのでした。

アンディーブとエシャロットのサラダ:
このごろ、食器棚を占領し始めているボール群ですが頻繁に使うのはこのボール。
切れのある縁やフォーム、調理しやすく盛りやすい代物です。
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by hibishokubo | 2008-10-14 23:55 | 月いち食堂
宵の秋
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水色と薄茜色が混じるパリの夕暮れ、風も立たないうららかな陽気に温んだ街にかすかな炭の匂い。晩秋前の今の時分はたおやかに暮れてゆきます。
今回の旅を共にした友人達を見送る前日の晩餐は、宵も密になるにつれ互いに話すもの聞きものすべてが止められない浮世の時間に、惜しみなく流れていっていまったのでした。

或る日の晩餐:
ニシンとじゃがいもの和え物
トマトベトラブサラダ
豚のコニャックソース
いちじくのポシェ
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by hibishokubo | 2008-10-11 18:00 | 月いち食堂
宵月
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夕暮れる時間も日に日に早くなり、するすると秋に落ちて行くパリ。
風に引きずられる大きな枯落ち葉の後について歩く帰り道、すれ違った人のブーツの音が遠のいて行くのを耳をすまして見送っていたら、早くもあの長く憂鬱な鉛色の寒空を感じて身震がしたのでした。

焼鯛とココ豆のピュレ:
ブルターニュPaimpol産のHaricot coco de Paimpol 。
乳白色の豆がころんと収まる膨らんだ鞘が新鮮な薄黄緑色をしているのを見つけると、どうしても買わずにはいられないのです。
生のココ豆を、たっぷりの水で多めの塩と輪切りの玉葱にハーブを入れて気長に煮た後、潰したりピュレにして魚につけ合わせると、ちょっと良い。
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by hibishokubo | 2008-09-16 23:55 | 月いち食堂
黒い晩餐
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20年程前から学生の間で始まった Dîner blanc : ディネ ブラン は、1年に1日だけプラタナスの花が落ちる頃、パリ市内の歴史的建造物の前で卓上や服装に至まで全て白に統一されて催される晩餐。招待客は直前まで詳細を知らされず、サプライズかつゲリラ的に毎年オーガナイズされるらしいのです…。
と、そのディネ ブランをDîner noir : ディネ ノワーと称してつい先日、サンジェルマン デ プレ 教会にも程近いとあるブティックで催されました。たった一夜限りの夢のような晩餐、夜の帳がおりる頃のしんとしたパリの街とうっとりと薔薇の薫り漂う漆黒の空間に、料理中何度も目眩をおこしそうでした。

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Dîner noir : chez ODORANTES
・Entrées
Soupe de petits pois au gingembre
Tarte d'aubergines grillées et crème d'anchois
・Plat
Lotte pochée au fenouil, pommes à l'huile
・Dessert
Salade de raisins au Bleu d'Auvergne
Kuzu de raisins roses
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by hibishokubo | 2008-07-11 23:00 | 月いち食堂
熱談の卓
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月いち食堂メニュー:
・リエットとアボガドのタルティーヌ
・coeur de bouf(トマト)と新玉葱のサラダ
・Roti de cochon a la dijonaise
・黒オリーブ、パセリ、ライムのコンキリオーネ
・ルバーブとフロマージュブラン
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by hibishokubo | 2008-06-22 23:30 | 月いち食堂
沁みる味
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chorba:ショルバを作る時、小さなメモ帳に書いたあんちょこを今でも頼りにしています。フランス語の単語や文章、お店のアドレスや友達の連絡先など走り書きしたページに混じって書かれたこのレシピは、語学学校の時に知り合った友人の下宿先のマダムに教わったもの。とても簡単な料理だけど、そのあんちょこを開いておくのは、マダムの声が次の手順を先導してくれるようで心強いからなのです。
それにマダムの作ってくれたショルバは、心に沁みて本当においしいスープでしたから。

食房のショルバには 、クスクス用のスパイスに加えて、カレー粉や米粉など12種類のスパイスを混ぜた、ras el hanout というスパイスを使います。炒め物にも使えて夏には重宝します。
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by hibishokubo | 2008-06-09 21:00 | 月いち食堂
le jours de Wagamama
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市街地から海まで続く幹線道路の脇道を少し入ったところ、柚子・桜・金柑・月桂樹の木々がぐーんと空に伸び、草花が思いのまま茂るのんびりとした庭の奥に、古い家屋を利用した素敵な友人のアトリエを兼ねたお店があります。
ずいぶんと長い間お世話になっているお礼にと、今日はお昼ごはんの贈り物。
庭に面した大きな窓と縁側からは陽がたっぷりと差し込み、時折気持ちのよい風が抜けていくこのアトリエの台所を借りて仕度途中、時折手をとめて外を見やれば夏日のような今日の情景は、ヴェトナムの古い港町ホイアンのとびきりに美味しかった食堂の風景と重なるのです。そういえばその食堂も、街からビーチまで続く道の途中にあったっけ。

月いち食堂+wagamama:
-トマトとクレソンのスープ
-蛸のごはん
-さくらんぼのグリルとヴァニラアイスクリーム

*ストーリーの込められているもの、穏やかな時の経過が感じられるような生地を使って、ひとつひとつていねいに作られる wagamama 作品はすべて一点もの。
アトリエへの道しるべは、あかい看板と黒猫です。→ wagamama
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by hibishokubo | 2008-05-22 12:30 | 月いち食堂
ナヴァラン
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久しぶりの月いち食堂。薄く雨雲が張りついた空を見上げて真っ先に浮かんだのは、春先がおいしい子羊と蕪・人参・じゃがいもを一緒に煮込んだビストロの定番メニュー LE NAVARIN D'AGNEAU。もうずいぶん前に友人マダムが教えてくれたレシピを今も大切に、その時々でソースの調子を変えていただきます。パンの時はもっとスープのよう、ごはんの時には少し煮詰める、とこんな風にです。
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by hibishokubo | 2008-03-31 23:00 | 月いち食堂
邂逅の一片
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食房へ日本からのお客人をお招きする時、やはりあれこれと数日思案して献立を考えます。むろん旬のものやコチラでしかいただけない食材を中心に、永年食べ継がれたフランスの家庭料理メニュ–を基本としていますが、お客人にとって珍しいものでも好みの違うものはおすすめしないようにしています。その日の天気や気温、マルシェで買い付ける素材次第で直前にレシピを変える事は度々ですが、盛りつける寛大な器は日頃の蚤の市での成果もの。そしてなによりお互いの近況話などが肴になって、宵越しの食卓になってしまうことは追記するまでも有りません。

或る日の晩餐
・côte échine de porc(豚の肩ロース肉)グリル
・栗とジロル茸(La Girolle grise)の赤ワイン煮
 – タマネギをバターで透き通るまで炒めてから栗とジロル茸を入れ、更に軽く炒め る。ロ–リエ1枚、赤ワイン(具材がかぶるくらい)塩胡椒・適量を加え、水分がなくなるまで焦がさないようにじっくり煮込む(栗だけで作ってもおいしいのです)
・じゃがいものピュレ
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by hibishokubo | 2008-01-21 00:00 | 月いち食堂
夜更ける
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三本の矢ならぬ三本の至芸の腕。
ヨーロッパでの買い付けに多忙なお客人へ、気楽なお食事をおススメするため食房へお招きし、手馴れたお惣菜のあり合わせとこの季節が美味しいムール貝でおもてなししました。
連日外食続きのお腹を休ませてもらうはずだったけれど、こちらのペースでついついお酒などおすすめし過ぎ、卓上談義も蜜となり寒雨が降り続くパリの夜はとっぷりと更けてしまったのでした…

フェンネルとレンズ豆のサラダとテットドフロマージュ
ムール貝とセロリの白ワイン蒸し煮

『ECRITURE(エクリチュール)』
東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 2F 
パリ古物雑記帳 Atelier KANAI
http://k-classiques.typepad.jp/blog/"
limart
http://www.limart.net/"
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by hibishokubo | 2007-12-10 00:00 | 月いち食堂



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
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< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

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日日食房 hibishokubo



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