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カテゴリ:器( 8 )
晩夏
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夏が過ぎ行く南仏はうつむいたひまわり畑が一面に広がり、最後の一滴を絞り出したような濃い太陽の陽射しが葡萄畑に燦々と照りつけて、プラタナスの並木トンネルには儚な優しい木漏れ陽となって落ちていました。時折目と鼻の先を撫でて通る涼やかな風は、それぞれの土と緑の薫りを楽しませてくれて、車を走せれば徐々に変わる自然と断崖の狭間に突如姿を現す村々に、心打たれっぱなしでした。
然る方が大切に仕舞ってあると語った”宝の思い出”の南仏、この夏の旅はまさに私にとって”宝の旅”となったのでした。

牛乳のサーバー用だったらしいどのピッチャーも、市で見つけた時の煤けた風合いを洗ってしまうのがもったいなくて、棚の空いているところに並べたまんま。今暫くこうして旅情を漂わせておくのもまた一興です。決して後の洗浄が面倒なワケではないのです…決して!
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by hibishokubo | 2008-08-21 19:30 |
朝の器
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始発のTGVで、パリを抜け出してLe Mansへ。
月曜まで、急遽決まったケータリングのお手伝いです。

-ほんの10分だけど、朝の美味しい時間は捨てがたい。
フロマージュブランと、ゆっくりいい塩梅に固まって味がなじんだルバーブのジャム。熱々のほうじ茶をすすってから、大雑把に掃除をして慌ただしく荷物をまとめ、駅へ急ぎました。
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by hibishokubo | 2008-06-13 06:30 |
手間ひま
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然る方からいただいた、それはそれは繊細なお饂飩。
好物のものだけにいつ封を開けようか随分躊躇していましたが、4月末というのに未だ春が浅く憂鬱の続くパリにとうとうこの週末、封を切ってしまいました。
このお饂飩、上品な極細麺。きっと冷たい方が美味しいのだろうと思いながらも、この季節だとやっぱり温麺です。出来るだけ具材は控えてお出汁は手間ひまかけてこしらえたい。普段ちびちび使う昆布と干し椎茸はふんだんに、煮干しも少々、前の晩からお鍋に浸しておいて翌朝さっと煮立てて1番出汁をとり、そのあとじっくり煮立てて2番出汁を取って冷蔵庫に保存しておく。そうすると当分手軽に好物を、美味しく大切にいただけるというわけ。大の好物が "うどん"、海を渡って生活をしているとなかなか貴重なものです。ごちそうさまでした。

箸休め:クレソンと出汁昆布のおひたし
写真の現像用に使われていたという器、こんな風に和の食を盛っても趣があります。
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by hibishokubo | 2008-04-20 19:00 |
tomate cerise のサラダ
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食房の棚に並ぶ器は色味や表情の違う白いものがほとんどなのですが、そのなかで可憐な青の小花模様がぐるりと入ったこの一枚は異彩を放っています。
古物商のご主人からいただいたこのお皿、受け取った豪快な私の大きな手には、いささか不似合いのような気もしたのだけど、日日使うお皿としておかずやデザートを盛っていると、何気ない普段の料理をとても上品に仕立ててくれ、他の器とはまた違った魅力ではんなりと食卓を和ませてくれるのです。
そうそう、真ん中の文字模様の美しさも忘れないように。サラダや和え物を模様を残してちょこっと盛りつけると、また違った器の顔になってなお魅力的なのです。

ー早々とtomate ceriseがマルシェに並び始めました。目新しくてまだ高いけどその美味しそうな色と試食に負けました。今日はひとまずEntrée用に10個だけ。
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by hibishokubo | 2008-04-14 23:30 |
万能鍋
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鋳物、琺瑯、土ものと各地の蚤の市で見つけたお鍋の手入れをするべく、日日思考を変え代る代る使っています。
素っ気なく、器具的なクールさが使っていて気持ちの良い ALUMINITE のお鍋は、ずいぶんと探してようやく先週、パリ郊外の蚤の市で見つけたもの。嬉しい事に大鍋と小鍋の2つ! 価格も状態も申し分なく、聞けば前日まで売り手のお宅で使われていたといいます。蚤の市でいつも見つかるお鍋には珍しく、現役のまま食房に並ぶ事になりました。大鍋はこれから空豆やグリンピースなど青物のお料理に、直径11センチの小鍋は、大勢の食卓の時のソースやピュレまたはつけ合わせなどを銘々に取り分けられるもの用にと、お鍋ごと食卓に出してもまた素敵な優れものなのです。
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by hibishokubo | 2008-04-07 12:00 |
食べる器
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こつこつ集めているCul Noirの陶器は、それに似合う料理を創るというよりもその器で食べたいと思ってこしらえることの方が多いと思います。
今日はちりめんキャベツと豚肉と緑オリーブの煮込み。仕上げにバターとニョクマムで味を整えるのが食房風。白いごはんがすすむ危険なひと品で、こちらの中華街で購入可能なしゃきっと辛い緑胡椒のペーストを付けていただけば、またおいしさもひと塩なのであります。
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by hibishokubo | 2008-02-09 20:00 |
撮影後に
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先週末、お花のデコレーターHamamura Jun さんこと ” Junnetteさん ” の間もなく始まる雑誌の新連載企画にお料理番として参加させていただきました。
撮影後にJunnetteさんから ” 花は好い気をもたらしますから… ” とアトリエにあった大切な薔薇を ” お福分けに ” と頂きました。
持ち帰った翌日、食房はふんわりとした薔薇の薫りが何とも心地よく、思考の末に活けこんだ花々を暫らく眺めていたら、熱々のストレートティーとこんがり焼けたMadeleineが食べたくなりました。素朴な味わいで、作り方もシンプルな18世紀中頃から作られているというロレーヌ地方発祥の伝統菓子Madeleineは、基本のレシピをベースにお気に入りの甘味や旬の果物など、合い性のいいものを取り合わせて焼き上げれば、さらにおいしいこと請け合い。
あまりにも一般化しすぎたお菓子のせいか、近頃のParisのブランジュリーでは自家製にするお店も少なく、お目にかかれる日もめずらしくなってしまった ” Madeleine ” を近々、日日食房のスペシャリテのひとつにするつもりです。

今日のMadeleine: Madeleine au miel de châtaigne
- 焼き立てよりも1日置いたほうがしっとりとおいしくいいただけます。

*お花のデコレ-ター:Hamamura Jun さんの楽しいParisの毎日が綴られているブログです。 → http://jhamamura.exblog.jp/"
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by hibishokubo | 2007-10-14 12:00 |
器の味
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幾年も受け継がれた料理があれば、それとともに寄り添ってきた器があり、器によって料理の表情や微妙な味わいの変化があることを知り、器自身の美味しさに気づいたきっかけは、ある日の蚤の市で見つけたスープサーバーでした。
-スープをこしらえてからそのサーバーに移せばいっそう美味しくなるからぜひやってごらんなさい-
と、力説されて購入したそれは、露天商の曾祖母さんの物だったという良く使い古されて、表面に細かいひびが刻まれている質素で清楚な白いスープサーバー。
早速食房で試してみれば、なるほど熱々のスープの温度もいい塩梅になり、風味も丸くなり、どこか遠く懐かしいおいしさが混じった気がしました。
そしてどうやらその時から、ワタシの”味のする器”探しが始まったように思います。
この夏、日頃から器の微妙たる存在感やそれらの時代背景をさらに詰めて教えてくださる、とあるヨーロッパ古道具屋のご主人のオーベルニュ地方と南仏への仕入れにくっついて行き、たくさんの食器を見つけることができました。暖炉の火で煤けた素焼きのグラタン皿やぽってりとあめ色のスープサーバーに厚手の煮込み鍋、それぞれの暮らしに染み付いた地方色の濃い食器たちを眺めつつ、大地の懐のようなオーベルニュの土の薫りと南仏の太陽と小さな村々を回想しながらしばらく食房に立つ日日が続いているのです。
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by hibishokubo | 2007-09-19 12:00 |



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
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< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

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