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カテゴリ:Menu 日日食房 ( 34 )
媚びる蕾
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Artichaut: アーティチョーク。その風貌や味わいを気に入っている野菜ではあったけれど、春先はアスパラや青豆ばかりでこれまで手に取る事は少なかったように思います。それが今年は既に仕事場で扱う機会が多くて使い慣れたみたい。新鮮で色好いものを見つければ、気軽に篭へ取るようになりました。だけどまだこれといって膝を打つような料理法は見つけてはおらず、調理台の前で腕組みしながら味を確かめていく作業もなかなか楽しい近頃なのであります。こう思案する時はいつも相談役に指南をお願いするところだけど、師は現在パリを留守中。帰りを待つ間、容色美しいこの野菜を買い続ける日々がこれから暫くは続くのです。

アーティチョークと紫玉葱のポタージュ:
ほとほと疲れて帰宅。残しておいた花床を赤玉葱と一緒に煮込んでから別々にミキサーにかけて器に流し、色を楽しんで夕食とする。やっぱりレモンで酸味を強くして仕上げると美味。
この野菜、西洋が主流のものと思っていたけど、そういえば旅したベトナムのハノイのホテルには、いつも蓮茶とアーティチョークティーが用意されてあったっけ…なんて食べながら思い出していたら、またアジアの旅に出たくなってしまったのでした。
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by hibishokubo | 2009-04-07 19:00 | Menu 日日食房
20h43
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春が来るまでは足は専らメトロに頼りっぱなし…
仕事帰りのメトロは、ラッシュを避る為に比較的空いている4番線を選ぶ日が多い。この路線、乗り心地があまり好みではないので大抵は音楽で耳に栓をして、視界は書物の上に落とす事が多いのです。
今日は、読んでいる章が丁度切り良くひと駅前で終えてしまったので、気晴らしと散歩がてら贔屓にしているワイン屋さんへ寄ろうとその駅で降りたのでした。

先に店内に入っていた客人達と店員のやりとりに横耳を流しつつ、私は暫く分かりづらいフランス語の説明書きに眉間の皺を上げて睨めっこ。と、そんな最中にふいに背中をつつかれて後ろを振り返ったら、同じ区内に住む友人が声を立てずに人差し指を差し向けて笑っていたのでした。たらたらと立ち話を散々したあげく、手頃なボトルを選んで結局夕食を一緒にとる事に。だけど平日はスッカラカンの食房の冷蔵庫、慌てて閉店間際の肉屋と八百屋に駆け込んで手早く選び、話の冷めぬ間にと非常に簡単な夜のひと皿となってしまったのでした。

羊肉、トマトと玉葱のフライパン焼き:
塩胡椒とレモンを振った焼羊肉に、コリアンダーペストで和えたコリアンダーの葉をのせていただく。
友人がコリアンダー好きでヨカッタ…。
季節外れの異常なトマトの甘さに驚く。
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by hibishokubo | 2009-03-05 23:43 | Menu 日日食房
初時雨
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数日前から続いていた雨降りは、見事に紅葉していた街の木々を脆くも湿り落葉にしてしまい、朽葉色になっても地面に張り付いて、移り行く季節の余韻を感じさせてくれます。先月末から仕事場をセーヌを渡って右岸に移し、少しずつ暮らしの範囲も広がリつつあります。この際だからとずーっと放っておいた鍵の壊れた自転車を知人に救出してもらって、日本からかついで持ち帰ったこの折りたたみ自転車を身なり構わず道の端で丹念に磨き上げ、また自転車生活を始めることにしたのです。明日、イタリアからやってくる親愛なる友人の為でもあるのですけれど…

フダンソウとイカの炒め物:
夏のプロヴァンス旅行で食べて以来、好物になったフダンソウ(Bette)とイカをバターとニンニクで蒸し煮にしたもの。冷凍庫に取っておいた新米のおにぎりをせいろで温め直して昼食とする。あっという間に平らげてお茶を飲んだ後、自分でも驚く程大きなほぅっという溜め息が出てしまいました。
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by hibishokubo | 2008-11-05 23:55 | Menu 日日食房
秋扇
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薄藍色の空に長閑に照っている太陽が心落ちつく昼下がり、溜まっていた家の用事をようやくやり終えてパンとチーズを軽く胃に収めてから、お下がりものの少し大きめスニーカーを履きタララン・タラランとお掃除仕立ての螺旋階段をリズムよく降りて出口の赤い扉を勢いよく押し開けると、扇で仰いだような緩い風がおでこにぶつかってその不意の温度差に軽く目眩を起こしてしまいました。
こんな日和だから待ち合わせの場所までメトロを使うのはやめにして、路肩のステーションに1台だけ残っていたベリブ自転車でセーヌを渡る事に。バスティーユまで30分間の大暴走、運動不足解消のつもりです…。

セップ茸のスープ:
ちょうど仕込の時間に馴染みのビストロの前を通ったら、開きっぱなしの扉の向こうから気が遠くなるくらい美味しい匂いが流れてきた。入り口脇に堂々と掲げてある看板を見たら、今晩の前菜メニューのトップはセップ茸のクレームフォアグラ入り。
のどの奥が鳴りました。
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by hibishokubo | 2008-09-10 12:00 | Menu 日日食房
秋意
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久しぶりにスカートを履いて出かけた今日のパリの昼下がりは、暑さが名残る陽射しの先端がほくほくとふくろはぎにあたって、大変心地のよい日和でした。向った先は長らく夏期休暇をとっていた近所のワイン屋さん。立て付けの悪い緑の店の扉を押すと、もうずいぶん前にお会計を済ませた様子のお客が店主を独占して、焼けた肌をご自慢に大身振りで弁舌巧みに彼女の今夏を話し続けているところでした。相づちを打ちがてら眉間と左肩をひょいと上げて私に挨拶を投げた店主は、助け舟とばかりにバカンス前は決して懇意でなかったはずの私を、大手広げて歓迎してくれたのでした。

砂肝のサラダ:
ゆっくり火を通した砂肝と薄切りエシャロットにバジルのソース(にんにく・ノワゼット油・コンテチーズ・レモン・塩胡椒)で和えたものに、大切な友人からもらったトルコ土産のザクロ酢をひと垂らし。夏の間あまり食卓に上がらなかった赤ワインは、暑さが萎めば途端に飲みたくなるものです。
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by hibishokubo | 2008-08-29 12:00 | Menu 日日食房
南仏仕入れ旅
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夏の南仏へ器仕入れの旅。この愉しみを築いてから、私の1年はこの旅を軸に巡っています。ようやく今年もこの時が!いつもお供させていただく古道具屋のご主人Rudiさんと、今回はかけがえのない然るお方を日本から招いての3人旅。パリを夜明け前に出発、ハンドルを握るのはワタシ、行ってまいります!

豚の角梅煮
長旅に出る前の数日は決まって冷蔵庫の処理ごはん。今回は取っておいた豚肉と去年の暮れに送ってもらった自家製梅干しで作る角煮。さっぱりとついついごはんが進むひと品です。きれいに片付けすぎて、帰ってきた日にはなーんにも食べるもの、ありません。憶えておかなくては…。
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by hibishokubo | 2008-08-13 05:13 | Menu 日日食房
tomates confits
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小ぶりの美味しそうなトマトを見つけたら、すこし多めに買って小鍋にさやごとのトマトとかぶる程度の水に強めの塩をいれてひと煮立ちさせ、きれいな容器に移し替えてローズマリ−の枝とオリーブオイルをフンワリと加え、冷蔵庫でキンキンに冷やし置きます。炎天の下くたびれて帰宅した時にちょろっとつまみ食い、料理のつけ合わせ、よく出来た出汁で冷たくお茶漬けサラサラ…なんて事も。
2・3日はおいしくいただけて重宝なのです。

パテの容器
つるりとした象牙色に荒々しい貫入が入った容れ物。これにしばらく置くだけで味にいっ風加わるのは気のせいかも。Picardy地方の小さな蚤の市での戦利品です。
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by hibishokubo | 2008-08-11 23:58 | Menu 日日食房
潮風
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明け方から降り始めた激しい雨は、二度寝が出来ない程の大雷雨だったのに朝支度が整う頃にはぱたりと止んで、空は何事もなかったようにケロリと晴れ渡っていました。ちょうど雨上がりの海で見るような雲が空際に残っていて、ひんやりと湿気った風に一瞬、潮の匂いを感じました。

Maquereaux au vin blanc: 鯖の白ワイン漬け
大好きなビストロの定番メニュー。
食房のお昼ごはんへ招待した友人がいたく気に入ってくれた、夏らしいひと皿です。
やっぱり漬け合わせは蒸しじゃがいもで、たっぷりのちぎりパセリとオリーブオイルを仕上げに回しかけていただきます。
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by hibishokubo | 2008-08-07 23:30 | Menu 日日食房
芳香
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白桃やネクタリンにアプリコット桃、それから平たいペッシュ プラと桃が出盛りでどの八百屋の軒先もうっとりと香しい薫りが漂うパリです。
この時期、起き抜けに桃をかじるのが朝の愉しみ。日替わりで今年も店頭に並らぶ全ての桃をいただくつもりなのです。

仕事で夏に休みが取れない友人パリジャンのインスタントヴァカンス術なるものとは、熟れた桃とタイムの香りをひと息に吸い込んで暫く目を閉じる事らしい。蝉の声と松林が広がって、子供の頃に毎年ヴァカンスを過ごしたコルシカ島の情景が溢れ甦るのだとか…。わたしは、おっとりと笑いながら氷水に浸かった大きな完熟の白桃を剥いてくれた祖母の小さなしわしわの手を思い出します。

桃ゼリー:
葡萄畑の桃、Nectavigne。芳香性のある赤い果肉が特徴です。
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by hibishokubo | 2008-08-06 23:43 | Menu 日日食房
熱帯夜
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ぱたりと風が止んで湿気を含んだ暑さが重く、寝苦しい夜が続いています。
シッシッシッと、たんぼコオロギの鳴くような音が開けっ放しの窓の外から聞こえてきたので、水のペットボトル片手に辺りを伺ってみると、目の前の公園の回りっぱなしの散水機の音でした。なんだ、ちょっと涼を感じたのに…。

鶏とパプリカのブレゼ:
この季節になると必ず作るひと品。鶏と赤・緑・オレンジパプリカの蒸し煮です。
緑のパプリカが売り切れだったので、となりに並んでいた獅子唐お化けで代用したら思った以上に辛くなってしまった…。でもこんなに暑い日ならばこれくらい辛さが効いていても美味しいのです。
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by hibishokubo | 2008-08-01 17:26 | Menu 日日食房



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
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< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

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