Top
<   2008年 01月 ( 11 )   > この月の画像一覧
スペインから
e0120722_0262832.jpg

こちらに住み始めるまで、あまり使い慣れなかったオリーブを常備するようになったのは、然る古道具屋のご主人の食卓でご馳走になった粋なレシピの影響から。
パリのマルシェやスーパー、ギリシャやマグレブ諸国のエピスリーではハーブやエピス・レモン漬けなどそれはそれは色々な種類のオリーブを見つける事ができますが、スペイン・カタルーニャ地方の港町に住む知人のマダムから毎年いただくオリーブは、鮮やかな緑色で瑞々しく塩加減も程よい、普段ではなかなかお目にかかれない代物です。そのままいただくのが常ですが、マリネした野菜と一緒にグリルにしたり刻んでソースにしたりして愉しんでいます。暖かくなったらこのオリーブ求めて南仏を列車で抜け、その小さな港町までのんびり途中下車の旅もいいなぁ…なんて溜め息をつきながら寒空の下、ひと粒口にほおり込んだのでした.
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-31 23:00 | フランスの食材
Soupe aux légumes oubliés
e0120722_14264844.jpg

ここ数日のパリは時折陽が差す薄曇り、日暮れは幾分長くなりました。
今日は用事を早めに終えたので、手荷物も少ないことだし食房まで歩いて帰ることに。途中枯れ木が寒々しいリュクサンブール公園の入り口で、焼き栗を買って手を暖めながら足早に公園を通り抜けて、St.-Sulpice 教会までの狭い石畳の脇道を下って行くと以前に何度か来たことのある食堂がぽつんと1軒、ちょうど夜のメニューの看板を掛けているところでした。軽く挨拶を言ってからメニューを眺めると"忘れがちな野菜のポタージュ"なるものを発見。消えかけの細かい黒板の文字をよくよく目を凝らして見ると panais(パネ…白にんじんの様な型), crosne(ちょろぎ)et rutabagas (蕪)…とあまり見慣れない野菜が記されていました.食べて帰ろうか…と迷ったものの思いとどまって、先程の言い慣れない野菜をブツブツ唱えながら家路を急いだのでした.

或る日の晩餐より:
potage de topinambour aux cerfeuil
キクイモとチャービルのポタージュ
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-29 21:00 | Menu 日日食房
endive rouge de trévise
e0120722_224625.jpg

日頃の願いが通じたのか、昨日から寒晴れが続いています。
陽気を口実に、今日は以前から気にかけていた14区にあるビストロの昼食へ友人を誘って出かけました。見事なお料理を堪能した後、お気に入りの枯淡なボサノバに歩調を合わせて、久方ぶりに歩き慣れた通りを悠々と散策しながらも、さて夜は何をいただこうか…なんて雑念も入り交じって帰路につく途中、遠く西の空は淡く茜色で染まっていました.冬の夕焼けは空気が澄んでいるせいか事のほか鮮烈で美しく、とかくパリの街を背に見れば絵画的な趣を感じます。
贅沢をいただいた後ですから、途中の商店街で見つけたアンディーヴ ルージュ ドゥ トレヴィス(赤 トレヴィス チコリ)とクレソン、トム・ド・シェーブルで夕食はサラダにすることに。
香ばしい焼きたてのパンとワイン、そしてどっしりと暖かみの或るオーベルニュで見つけた焼き物の器にサラダを盛りつければ、つましげなサラダひと品でも至福の晩餐となったのでした。
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-23 20:00 | フランスの食材
nostalgie
e0120722_0294756.jpg

週の始まりだというのにこのところのパリは、鉛色の重たい雲がどっしりと空を覆っていて寒気は緩んでいるものの北時雨模様が続いています。太陽はちらりとも顔を出してはくれず、新調したソルド戦利品の靴で嬉々と街を歩いていても、暫くすると足元を気にしては空を仰いでひと睨みしてしまう始末。そんな訳で気楽なカフェを見つけて、ひと休みもふた休みもすることになるのです。カウンターで珈琲を立ち飲みながら清涼な店内に何となく違和感を感じつつ、年初めから施行されている禁煙マークをぼんやり眺めていたらふと、フランスを離れて生活している生粋のパリジャンの友人のことを思い出しました.それは彼がパリに帰省する度に、通りのカフェから漂う珈琲とタバコの香りに大きく深呼吸をして –この香りこそが僕がフランスに帰ってきた事を実感させてくれる– と感慨深げに呟いていたこと。
香りの記憶は、日常ふいに閃くアイデアに大切な素材のひとつ。長く陰気な冬のパリの街に立ちこめた、暖かく気怠い芳香はもう二度と鼻をかすめる事はないと思うと、ちょっぴり寂しい気がしたのでした。
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-22 08:00 | 日日雑記
邂逅の一片
e0120722_1429435.jpg

食房へ日本からのお客人をお招きする時、やはりあれこれと数日思案して献立を考えます。むろん旬のものやコチラでしかいただけない食材を中心に、永年食べ継がれたフランスの家庭料理メニュ–を基本としていますが、お客人にとって珍しいものでも好みの違うものはおすすめしないようにしています。その日の天気や気温、マルシェで買い付ける素材次第で直前にレシピを変える事は度々ですが、盛りつける寛大な器は日頃の蚤の市での成果もの。そしてなによりお互いの近況話などが肴になって、宵越しの食卓になってしまうことは追記するまでも有りません。

或る日の晩餐
・côte échine de porc(豚の肩ロース肉)グリル
・栗とジロル茸(La Girolle grise)の赤ワイン煮
 – タマネギをバターで透き通るまで炒めてから栗とジロル茸を入れ、更に軽く炒め る。ロ–リエ1枚、赤ワイン(具材がかぶるくらい)塩胡椒・適量を加え、水分がなくなるまで焦がさないようにじっくり煮込む(栗だけで作ってもおいしいのです)
・じゃがいものピュレ
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-21 00:00 | 月いち食堂
les fenouils, c'est facile
e0120722_1925383.jpg

fenouils:フヌィユ、この冬はこの野菜を良く使いました.焼いたり蒸したり煮込んだり…もちろん生でもおいしく、冷蔵庫に切らす日はなかったように思います.この野菜、サイズに違いはありますが種類はたった1種類だけ、根は真っ白くきれいな緑の縞がキリッと入っていて手に取ってみて瑞々しいものを選ぶようにします。保存は冷蔵室で個別に密封して保管するようにします。フヌィユの特有のアニスのような香りが他の食材の香りに消されてしまいますから。
 
焼きフヌィユのサラダ
熱々のフライパンにオリーブオイルをいれ、ザク切りのフヌィユをやや透き通るまで焼く。塩胡椒・オールスパイス少々。
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-16 19:00 | フランスの食材
Crème fraîche épaisse
e0120722_1523065.jpg

パリ8時、眠気を振りほどいて日の出少し前のまだ静かな街を Sèvres 通りにあるフロマージュリーまで自転車でひと走り。それは昨年のちょうど今頃にロンドンで食べたクロテッドクリームを急に思い出したからなのです。こちらでクロテッドクリームに近いクレームといえは乳脂肪分30%以上の Crème fraîche épaisse だけど、少し酸味がありスプーンで掬った時の伸びも短かくもうひとコク足らないなど、なかなか件のようなクレームを見つけられず、イロイロと試している今現在ではこのフロマージュリーのものが結構口になじんでいます。保存は5・6度が適温で、今の時期はレシピに必要な分だけを容器に移し替えて常温で置いておけば、より風味よくいただけるそう。
高カロリーで日持ちの短いこのクレーム、少しだけを時々買う事にしなければ…。
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-14 08:00 | フランスの食材
秘中の秘
e0120722_15494490.jpg

パリに住む友人・知人たちは、皆それぞれにレストランやカフェの秘密のアドレスを持っていて、それは普段使いのものであったり特別な日の用のものであったりで、それは暗黙の了解に秘中の"ネタ"とされています。ふいに始まる食談義にはピッと小耳をたてて、美味しい匂いのするアドレスは書き覚え、贔屓のお店を探すべく頻繁にではないけれど機会をもうけて出かけています。最近ちらりと小耳に挟んだアドレスは、開店は週にたった1日だけのデジョネのみを用意するというおばあさんシェフのお店。気になります…

– 通いなれたお気に入りのビストロで食べたアンコウが絶品だったのを思い出して、今日はアンコウのグリルと人参とちょろぎのソテー
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-06 19:00 | Menu 日日食房
coing コワン
e0120722_6555589.jpg

14区 métro Mouton-Duvernet。
こじんまりと店数もうまく纏まっていて効率よく買い物が出来、無愛想だけどお料理好きのムッシューが営む蔬菜屋がお気に入りの Mouton-Duvernet の朝市は区役所近くの小さな広場 place Jacques Demy で週に2日立ち、いつもこの界隈の人達で賑わっていてます。今年最初のマルシェはここから。ひと通り蔬菜屋で買い物を済ませ、お勘定を待っていると葉つきレモンの脇にカリンが売られているのを見つけました。母が年賀挨拶の電話の際、かりんをプルーン漬けにしたものが喉や鼻に良く効いたと絶賛していたのをフト思い出したので、2つ買ってひとつはジュレにもうひとつはムッシューおすすめのレシピ・羊のラグーに使ってみることにしました。
薬効から『花梨百益』ともいわれ何かと縁起の良い中国原産のこの果実、11月から1月いっぱいの旬の間はパリでも容易に見つけることが出来るのです。
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-04 08:30 | 日日雑記
黒大根と炙酢蛸のサラダ
e0120722_16241090.jpg

昨年の暮、なじみのpoissonnierで珍しくいきの良い生蛸を見つけ、驚喜して購入したのは良いけれどとても一度に食べきれない大きさだったので今年の『一品だけおせち』は、わが家の二の重だった酢蛸をつくることにしました。
だけどこの酢蛸、柔らかく美味しくいただけるのも大体2日が限度。そのまま漬けておくわけにはゆかないので、薄く切った酢蛸をちょっと火で炙り、甘くシャキシャキの荒目におろした黒大根とをオリーブオイル・塩胡椒・コリアンダーの茎・レモン・ニョクマムで軽く和えれば、松の内のなかなか美味しいひと品になったのでした.
[PR]
by hibishokubo | 2008-01-03 19:00 | Menu 日日食房



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

contact はコチラ 
日日食房 hibishokubo



L I N K
- junnette
DECO-Styling


- atelier KANAI
パリ古物雑記帳


- Wagamama

copyright (c) 2007 hibishokubo all rights reserved
カテゴリ
Menu 日日食房
日日雑記
フランスの食材
パリの朝市

月いち食堂
以前の記事
2010年 06月
2009年 04月
2009年 03月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧