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夕立
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真夏日が調子よく続くパリ、ここ数日はちょうど陽が落ちる頃に決まってざわざわと疾風が吹き、黒雲が南の奥の方から迫ってきて天が暗くなり、街の火照りを冷ますように大粒の雨が石畳を叩きます。ぎりぎり濡れずに帰り着いてコードを手早く打ってアパルトモンの赤い扉を押すと、中はムウッと螺旋階段の木と松脂の匂いがしてその瞬間、気怠い日本の夏を思い出して暫く立ち止ってしまいました。
食房へ上り着くまでに誰かの扉の向こうからは、蚊よけのレモンユーカリのかすかな匂いもして、ようやくフランスの今夏を体感したのです。

フヌィユのガスパチョ:
粗く刻んだ生のフヌィユの葉の部分とミントをさらに加えていただきます。
ミントは、先日買ってドライにしたもの。うん やっぱり良い薫り…
汗ばんだ背中がスーッと涼しくなりました。
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by hibishokubo | 2008-07-29 16:30 | Menu 日日食房
彼女の料理
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今週に入ってからヴァカンスに出かける人達が目立ち始めて、すっかり静かになってしまったパリは、太陽が照りつける雲ひとつない炎天の空。暑気の吹き溜まりに人気のない石畳の通りの先が揺らいで見えます。
ちょうど彼女を迎えた日もこんな陽気で、到着した観光客の人ごみの中で明らかに他とは違う温度を纏ったその人を見つける事は難儀なく、旅のわりには身軽な荷造りで "持ちますよ”と言って手にしたスーツケースの中身も、先に出かけたトルコの旅で見つけた食材ばかりだと言う。わが家の勝手を簡単に案内して、さて今晩は何を食べようか… なんて言ってると、彼女は旅を振り返るように語りはじめその指も会話と一緒に流れて、あっと言う間にこのひと品をこしらえてくれました。
それを芝居を見ているような感じで未知のトルコの日常を想像しながら、私はただ目の前の料理をむさぼり続けるだけだったのです。

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濃ゆい時間をありがとうございました.
Bravo et Merci 1000 fois Mlle Ai.
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by hibishokubo | 2008-07-24 23:55 | 日日雑記
ハーブのブーケ
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ガラス瓶に貯めてあるドライハーブが底をついてきたので、久しぶりに日曜日のラスパイユマルシェのハーブやさんへ出かけることにしました。着いたのはお昼前で以前に増しての大繁盛、その人垣を笑顔で上手に抜けてから、背伸びして残り少ない木箱の中に目を走らせ、目当てのものを手中に握りお会計の列に並びました。今日買ったものはミント・ローズマリー・セージとマジョラムの花束、それから土。
土は、ミントの香りがいつもより濃くて茎が丈夫なものだったので、空いてる鉢で挿し木にしようと思ったからなのです。
ハーブのブーケを抱えて帰る途中、頭上で場違いなカモメの鳴き声が聞こえたので仰ぎ見ると、いつの間にか曇り雲が切れて青空が広がっていました。背中を照らす陽射しもじりじりと暑く、このままこの陽気が続いてくれるとよい乾燥ハーブができるのにと、眩しい空に目を細めました。

ベトラブとTomme de chèvre d'Ardèche:
湯でたてのベトラブが好きです。
塩胡椒とピスタチオオイルを少々たらすと、これまた美味しい。
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by hibishokubo | 2008-07-21 17:00 | パリの朝市
夏キノコ
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青空をわざと隠すように重く広がる曇り空に、さわさわと窓から見える公園のけや木の葉づれが寒々しく、飛行機の飛ぶ音がやけに今日は近くに聞こえます。
ひねくれた空模様に溜め息をつきながら買い物に出かけると、商店街の馴染みの店々には嬉々と夏期休業のお知らせが張り出されてありました。
明日からギリシャの島へヴァカンスに出る八百屋のおやじさんの、うんと長い旅行計画を聞かされてから" Bon vacance! " と挨拶をしたら、レジ脇の篭に残り少なかったジロール茸を上機嫌におまけしてくれました。なんて太っ腹な…ヴァカンス前は何かと得をするパリなのです。

ジロール茸のソテー:
カンカンに熱したフライパンにバターを落としてニンニクを少々、汚れを落としたジロール茸を手早く炒めて火が通ったらみじん切りのフヌィユを加えて塩胡椒で味を整え、アルミ泊をかぶせて1分程待ちます。今日はシンプルなパルメザンのリゾットにのせてお昼ごはん。
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by hibishokubo | 2008-07-18 19:00 | フランスの食材
埃ぼっこ
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革命記念日を含んだこの週末は、ノルマンディとピカルディ地方への仕入れの旅。
1日目の午前中は雨に降られましたが、その後は長閑に快晴の青空が広がる陽気が続き、器探しの合間に伸ばせば手が届くような懐の深い天を仰いでは、流れる綿雲を眺める事が良い目休めとなりました。今回はずっと探していたメイン皿に多く出会うことができ、油と埃塗れがひどいけれど非常に良い状態のものばかりで大満足。これからこの器たちを目覚ませるつもりで、ごしごし冷水で洗ってやるのです。

嬉しかった事もうひとつ。10年ぶりのマニュアル車の運転とオーベルニュ地方の村で作られたブルーチーズ入りのソシソン(生サラミ)を買った事。このソシソンは昨年の夏、南仏遠征の時の思い出の味のひとつ。そしてこの夏もまた、あの憧れのリュベロン山合の村々へ訪れる事の出来る日まで、残りあとひと月となりました。
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by hibishokubo | 2008-07-15 23:30 | 日日雑記
ちょっと北まで。
街角のいたる所で、この夏のバカンス計画を自慢げに話し合うパリジャンたちの高い声が聞こえてくるようになりました。私はこの週末を使ってバカンス前のちょっとバカンス気分な遠出を。器探しの為、古道具屋のご主人= ECRITUREの Rudiさんの遠征に便乗させてもらうのです。帰りは14日のフランス革命記念日。それまでブログの更新はお休みさせて頂きます。
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by hibishokubo | 2008-07-13 06:40 | 日日雑記
黒い晩餐
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20年程前から学生の間で始まった Dîner blanc : ディネ ブラン は、1年に1日だけプラタナスの花が落ちる頃、パリ市内の歴史的建造物の前で卓上や服装に至まで全て白に統一されて催される晩餐。招待客は直前まで詳細を知らされず、サプライズかつゲリラ的に毎年オーガナイズされるらしいのです…。
と、そのディネ ブランをDîner noir : ディネ ノワーと称してつい先日、サンジェルマン デ プレ 教会にも程近いとあるブティックで催されました。たった一夜限りの夢のような晩餐、夜の帳がおりる頃のしんとしたパリの街とうっとりと薔薇の薫り漂う漆黒の空間に、料理中何度も目眩をおこしそうでした。

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Dîner noir : chez ODORANTES
・Entrées
Soupe de petits pois au gingembre
Tarte d'aubergines grillées et crème d'anchois
・Plat
Lotte pochée au fenouil, pommes à l'huile
・Dessert
Salade de raisins au Bleu d'Auvergne
Kuzu de raisins roses
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by hibishokubo | 2008-07-11 23:00 | 月いち食堂
豆乳饂飩なるもの
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細い白糸のような雨がひとしきり降った後、気紛れに陽がおりてきて、やっぱり歩いて出かけようか…と気を持たせ、濡れても平気なスニーカーを棚から引っ張り出して仕度を始める。自転車が使えないようになってから、普段の街歩きは徒歩。天気予報は信じないわけではないのだけれど、念じるように空を見極めては傘を持たずに出かけてしまうのです。こちらに住んでから、大雨以外は傘を持つ事がすっかり面倒くさなってしまって、小雨ならタオルハンカチをちょいと頭に、小雨強なら建物の雨よけを走って移動、という具合。いい加減、やめにしなければと日本に帰った時に、手のひら位に小さい折り畳み傘を買ってはあるのです。一応…

豆乳饂飩:
日本から帰りたての古道具屋のご主人の土産話のひとつ、絶品の豆乳饂飩。
逗子の夢境の館でいただいたという、晩餐のメニューから。
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by hibishokubo | 2008-07-08 09:30 | 日日雑記
その後の静けさ
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週はじまり。
青空に灰色掛かったわた雲がせわしなく風に流されて、朝から冷たい通り雨と交互にカーッと強い陽の差す落ち着かないお天気。
暫く続いていた儚いパリの夏は、先週末に見送ったお客人たちと一緒に日本へ連れ立って行ってしまったのかと、賑やかだった食卓に寂しく思うのでした。

大鍋にたくさんこしらえたラタトゥイユの残りを熱々にして卵を落とし、これまた残り物のパンにチーズをのせて交互に食べる。
昔、ラタトゥイユに直接カマンベールを落として食べたことがあるけど、一緒に食べてたパリジャンの友人はたいそう怪訝な顔をしてたっけ…
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by hibishokubo | 2008-07-07 12:00 | 日日雑記
ちぎりトマト
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普段は素通りの八百屋の軒先に、表面の皮がはち切れんばかりに膨らんだ真っ赤なトマトがピカピカに輝いて、山積みに売られていました。
ここ何ヶ月も Tomate cerise などのお嬢さんトマトを選びがちだったのですが、いよいよパリは大御所たちが居並ぶ季節に入りました。" 今年こそ、脈々と大地の血が感じられるものに出会えればいいな " なんて願をかけながら、もう少し太陽の味がするようにと窓辺でしばらく日光に当てておいてから、大雑把に手でにちぎってオイルは入れずに塩と黒七味でサラダに。ヴァカンスをとって2年ぶりのパリを満喫中の、在仏経験のある友人へ久しぶりに腕を振るうのです。きっとこの暑さと時差ぼけで、胃はまだ万全ではないだろうから、今晩はこんな料理からはじめてみることにしました。
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by hibishokubo | 2008-07-01 21:30 | 日日雑記



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
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< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

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