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ハーブ屋さん
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毎週通うマルシェ、通りの両脇にずらりと並ぶ店の始まりにおばさん2人がやっている自家製ハーブ専門のスタンドがあります。朝露が残る摘みたてのハーブは、一度食べたら他ではもう満足できないくらいとびきりに新鮮で香りがよく、季節感があり種類も豊富、ドライにしても状態がとってもいい。
買ったハーブをクラフトの紙にくるりと花束のように包んでくれるここの商品の数え方は ” 束 ” ではなくて ” ブーケ ”。
タイミングがよければ、クレソンやロケットソバージュなどの葉ものを買うことも出来き、これもまた味が強くて葉は厚く、茎は音を立てて折れるほど新鮮!
無農薬ハーブの鉢や土まで買えるこのスタンドの看板商品は、その場で作ってくれる猫草とりんごのジュースだけど、ちょっと怖くて未だに試していません…

Potage aux fines herbes:
玉葱1個、里芋1個(じゃがいもでも)
旬のハーブ:Oseille(すかんぽ)、Cerfeuil(チャービル)
レタス
卵黄(2個)

軽く焼いたクミンのパンと一緒にいただきました。
-レシピは” Recettes de Cuisine pratique ” より
# by hibishokubo | 2007-10-09 12:00 | パリの朝市
料理の本
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食房の棚には食にまつわる小説やエッセイ、図鑑や画集、器とともに探すようになった数冊のフランス料理の古書が並んでいて、いつもいろんなことを教えてくれます。
古書といっても1900年初頭の価格的に手に入りやすいものばかりですが、現在のレシピよりもはるかにクラシカルで調理方法も丁寧、バラエティも豊富、それに今ではもう使用されていない食道具が手書きのイラストで描かれていたりして、当時の料理の手順や台所事情を想像させてくれます。
そしてもうひとつの楽しみはその古書に挟まれている走り書きのメモやレシピの切り抜きのおまけを見つけること。
先日、食房で祝った友人の誕生日の晩餐メニューは、古書とおまけを参考にわが食房風に書き直し、旬のものと客人の好みのものに置き換えてこしらえたものなのでした。

友人の晩餐メニュ-:
イチジクとバイヨンヌハム、山羊のチーズのサラダ
ブルギニヨン
蒸野菜(ジャガイモ、シューブリュッセル、インゲン、フノュイユ)
# by hibishokubo | 2007-10-05 12:00
憧れのトマト
憧れのトマト_e0120722_19251393.jpg

ぎらぎらの太陽、むっと立ち込める土の香り、じっとりとまとわりつく汗、遠くに聞こえる蝉の声,真夏日のたらい一杯にキーンと冷やした夏野菜たち。おやつにはその野菜に塩をつけてかぶりつき、ことのほかトマトの甘さと手に残るへたの青くさい匂いは忘れがたいものだ…
私はそんなトマトの味にずっと憧れています。
今夏に訪れた、南仏の小さな町のマルシェに並んでいたピッカピカなトマトたち、美食家であり件のトマトの味の経験者でもある同行者の審美眼にかなったものを買い、塩を振ってかぶりついてみる。淡い期待を胸にそっとその同行者の反応を伺うも、”美味しい”の一声に少し間があったので、きっと今回も黒星だろう‥
フランスでもトマトは一年中出回っていますが色も種類も豊富でおいしくいただけるのも今月いっぱいで、フルーツみたいに甘いTomate cerise、トマトファルシ料理に使うMarmende,見た目がかなりワイルドだけど香り豊かなCouer de boeufや少し苦味のあるNoire crimee はざくざくカットしてサラダに,緑色のEvergreenは甘酸っぱいジャムにしてアペリティフ用に。と、まだまだたくさんのトマトがパリのマルシェの店先に並んでいます。
残り少ない旬の味と短かった夏の余韻をもうすこしだけ楽しんでおこうと思います。
# by hibishokubo | 2007-09-20 12:00 | フランスの食材
器の味
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幾年も受け継がれた料理があれば、それとともに寄り添ってきた器があり、器によって料理の表情や微妙な味わいの変化があることを知り、器自身の美味しさに気づいたきっかけは、ある日の蚤の市で見つけたスープサーバーでした。
-スープをこしらえてからそのサーバーに移せばいっそう美味しくなるからぜひやってごらんなさい-
と、力説されて購入したそれは、露天商の曾祖母さんの物だったという良く使い古されて、表面に細かいひびが刻まれている質素で清楚な白いスープサーバー。
早速食房で試してみれば、なるほど熱々のスープの温度もいい塩梅になり、風味も丸くなり、どこか遠く懐かしいおいしさが混じった気がしました。
そしてどうやらその時から、ワタシの”味のする器”探しが始まったように思います。
この夏、日頃から器の微妙たる存在感やそれらの時代背景をさらに詰めて教えてくださる、とあるヨーロッパ古道具屋のご主人のオーベルニュ地方と南仏への仕入れにくっついて行き、たくさんの食器を見つけることができました。暖炉の火で煤けた素焼きのグラタン皿やぽってりとあめ色のスープサーバーに厚手の煮込み鍋、それぞれの暮らしに染み付いた地方色の濃い食器たちを眺めつつ、大地の懐のようなオーベルニュの土の薫りと南仏の太陽と小さな村々を回想しながらしばらく食房に立つ日日が続いているのです。
# by hibishokubo | 2007-09-19 12:00 |
追憶の味
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-今夜はいっそ冷たいお蕎麦にでもしようか… 
本来フランスでは春の野菜であるRadis noir (黒大根)を思わず手にとった理由は、日が差したかと思えば豆があたるような音で大粒の雨が地面を叩いたり、熱帯雨林を感じさせる生ぬるい雨だったり、全く夏になりきれないパリの天候とそれが日本の梅雨に時節が似ているからだったと思います。
少し時期遅れのRadis noir はつんとした辛味が爽快で、おろせばきめも細かくてそんな風味がどうしても日本の味を思い出さずにはいられなかったからなのです。

或る日のスープ:Fenoil, onion, レモングラス, Sarrasin(蕎麦の実)
薬味:おろしたRadis noir, Estragon, Anchois

好みのオリーブを付け合せに、キリッと冷えた白ワインで食事を始めればうんざりするほど暑い日でも自然と客人の箸も進むもの。きっと冷して頂いても美味しいはずです。
# by hibishokubo | 2007-08-08 12:00 | Menu 日日食房



パリにて季節野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。
by hibishokubo
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< 日日食房の業務 >
・ケータリング
・移動食堂
・媒体撮影用の料理制作

< プロフィール >
ヨシノ アスカ
yoshino aska

cafe勤務を経て、1年間東南アジアを食べ廻り、現在 パリにて季節の野菜をたっぷり使うごはん活動開始中。

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